はじめに

キッチンカービジネスをはじめて、なかなか儲からず苦戦しているという方も少なくありません。キッチンカービジネスで儲からない場合、いくつかの要因が存在します。
具体的にキッチンカーで儲からない要因は、集客面、客単価、コスト面の３つの側面があります。これらの３つのいずれかに問題があると、儲からないビジネスモデルとなってしまうのです。
ここでは、キッチンカーで儲からない場合の特徴について解説するとともに、要因について見ていきます。キッチンカーをはじめたけれど、売上や収益面で困っているという方は、ぜひ最後まで読んでみましょう。

１.集客面で問題がある

キッチンカー事業は人気が高まっていますが、儲からないキッチンカーも少なくありません。その特徴の1つは「集客面で問題がある」ことです。
キッチンカーで売上を作っていくためには、お客さんに来店いただく必要があります。まず、場所の選定が重要です。一般的な飲食店と異なり、キッチンカーは移動販売という特性を持つため、毎日同じ場所に立つことが難しく、集客に影響を及ぼします。
また、競合他社の数や周辺の人口密度なども考慮する必要があります。次に、マーケティングやプロモーションの戦略が欠如していることも挙げられます。良い料理を提供していても、それを知らせる手段が不十分な場合、集客が伸び悩むことがあります。SNSや地域のイベントへの積極的な参加など、適切なプロモーション活動が必要です。
また、季節や天候に左右されやすいという特性も考慮すべき点です。雨天や寒冷地では集客が落ち込むことがあります。これらの要因を事前に予測し、対策を講じることが重要です。
集客面で問題があるキッチンカーは、場所の選定、マーケティング戦略、季節や天候の影響など、様々な要因が考えられます。これらの要因を理解し、適切な対策を講じることが、キッチンカー事業の成功に必要です。

２.客単価で問題がある

客単価で問題がある場合、それにはいくつかの要因が関与しています。
まず、価格設定が適切でない場合があります。キッチンカーの料理は一般的にレストランよりも手軽であることが期待されるため、過度に高い価格設定は顧客を遠ざける可能性があります。
その逆で、客単価を安く設定してしまうと、売上を立てるためにはより多くのお客様を集客しなければならなくなります。適切な価格設定を行うことで利益は最大化しやすくなります。

以下の例を見てみましょう。
仮に500円のメニューを提供した場合、10人お客様が購入すれば、
10人×500円＝5,000円
の売上が立ちます。
この程度の売上では、経営が難しいのが明白です。

その場合、客単価を700円に設定して、15人に販売すると仮定すると、
15×700円＝10,500円
となり、かなり売上の面でも大きく変わってきます。

客単価が低ければ、どれだけ多く販売しても、利益を生み出すことは難しいのが実情です。客単価を上げすぎると、売れなくなるという側面もあります。この客単価の考え方として、出店場所と顧客層の価格の相場を勘案して、設定することが大切になってきます。

競合のキッチンカーの価格についても、リサーチすることも役立ちます。客単価を上げる工夫として、付加価値をつけて販売するということも大切な要素の一つです。
商品のネーミングについても、工夫することで付加価値が生まれて、客単価アップを狙うことが可能です。 焼きそばを販売すると仮定した場合、「富士宮の本場の焼きそば」とするだけで、客単価を上げることにつなげていけます。

なるべく安売りは避け、どうすれば客単価を上げて売上拡大を狙えるか、模索しましょう。

３.コストの面で問題がある

コストの面で問題がある場合、それはキッチンカー事業にとって深刻な課題といえます。
まず、原材料の調達コストが高い場合があります。特に高品質の食材や調味料を使用する場合、コストが高騰しやすく、利益率を圧迫します。
キッチンカーの原価率の限界値は、30%程度だといわれています。原価率30%を超えてしまうと、経営をしていくうえで、かなり危険な状態といえます。

維持費や運営コストも重要な要因です。キッチンカーの燃料、人件費、保険料などの固定費は、収益を圧迫する可能性があります。特に、移動販売の場合、ガソリン代などの要因でコストに影響を与えます。
さらに、設備や機器のメンテナンスや修理費用も考慮する必要があります。キッチンカーは常に移動するため、車両や調理器具などの機器が摩耗しやすく、修理や交換が頻繁に必要となることがあります。
その他のコストには、営業許可や衛生規制の遵守に関連する費用も含まれます。これらの規制を遵守するためには、専門知識や人員を投入する必要があり、それに伴うコストがかさむことがあります。

コストの面で問題がある場合は原材料の調達コスト、維持費や運営コスト、設備や機器のメンテナンス費用、規制遵守に伴う費用などが挙げられます。これらのコストを見直し、効率化することが事業の持続可能性を確保する上で重要となっていきます。

まとめ

ここまで、儲からないキッチンカーの特徴や要因について解説をしてきました。
自身が展開するキッチンカーが儲かってないと感じている方は、ここで書いてあった内容について当てはまってはいなかったでしょうか？
キッチンカービジネスは、売上や利益を予測して、対策を講じれば十分利益を上げることができるビジネスです。儲かっていないのには必ず何か要因があるはずです。

今一度、数字と向き合って、今後さらにキッチンカービジネスで売上と利益を十分確保できるように、ビジネスを展開していきましょう。