はじめに

キッチンカービジネスをはじめたけれど、なかなか売上が上がらず、途方に暮れているという方もなかにはいるのではないでしょうか？
キッチンカービジネスに限らず、何か新たにビジネスをはじめるときには、どれくらいの売上が見込めて、どれだけ収益を上げることができそうか、予測を立てることが大切になってきます。
ここでは、キッチンカービジネスにおける、収入の相場と平均的な運転資金について紹介します。この両者を見ていくと、自身のキッチンカーが相場や平均と比べてどうなのか把握することが可能です。
もし現状、売上がなかなか上がらず、コストも思いの外かかってしまっているという方は、ぜひ最後まで読んでみましょう。

１.キッチンカーの収入の相場はどれくらい？

キッチンカービジネスを展開するうえで、キッチンカーの収入の相場を把握しておくことは非常に重要です。自身のキッチンカーの収入が相場と比べてどれくらい乖離があるのか把握できていれば、対策をすることが可能になるためです。
キッチンカーの平均収入は、おおよそ年収で700万円から800万円が相場と言われています。これは、あくまで相場となるので、これより下回っているという方も多いかもしれません。この数字に対して、下回っているという方もいれば、大きく上回っているという方もいるのが実情です。
平均の年収は、大きく上回っている人に引っ張られているというのもあり、これらの人が平均値を上げています。現実的なところでいくと、年収は400万円から500万円が妥当な数字になります。 月収に換算すると、1か月あたりで30万円程度が目安になります。
売上の目標を立てる際は、まず月収で30万円程度を目指していくとよいでしょう。

２.キッチンカーでかかってくる運転資金とは？

キッチンカービジネスを展開する上で、運転資金についても無視できません。運転資金がかさんでしまうと、利益が少なくなってしまうため、なるべくコストをかけずに運営することが望ましいです。

キッチンカービジネスにおいてかかる経費は以下のようなものがあります。

車両にかかる費用（ローンの場合は返済資金）
ガソリン代
駐車場代
自動車保険代
備品
食材の費用
出店料
PL保険料
税金
車検
キッチンカーにかかる消耗品

キッチンカービジネスをやっていく上では、上記のような費用がかかってきます。
地域によっては、駐車場代やガソリン代といった費用は金額に大きな差が出るため、自身が営業する場所を想定して計算するようにしましょう。

キッチンカーのビジネスでかかる運転資金には、固定費と変動費があります。例えばですが、駐車場代や保険料などは、定額でかかってきますので、固定費に分類されます。変動費については、売上にともなってかかってくる経費となります。
具体的には、食材や梱包材などは、売上が伸びてくると消耗するため、変動費に分類されます。こうした費用が毎月どれくらいかかっているのか、一度記録しておき、売上に対して運転資金のコストがどれだけかかっていて、利益はどれくらい出るのか、計算してみましょう。
計算してみることで、無駄なコストや売上をアップさせるための施策の必要性などが見えてきます。状況に応じて、対策を講じていくことが大切です。

３.キッチンカーで売上がなかなか上がらない場合の対策方法

キッチンカーで売上がなかなか上がらない場合、まずは需要と競合をよく調査しましょう。
地域の人気メニューや需要の高い時間帯を把握し、メニューや営業戦略を調整することが重要です。また、SNSや地域コミュニティでの宣伝やイベント参加など、集客に力を入れることも有効となります。
さらに、サービスや料理の品質向上や顧客のフィードバックを積極的に取り入れることで、リピーターを増やし信頼を築くことも大切。
前述したとおり、運転資金でかかっているコストの見直しや効率化を図り、運営コストを削減することも大切です。そうすることで、しっかりと利益が取れるビジネスモデルに変えていくことが可能になります。このような取り組みを実践し、売上アップを目指しましょう。

まとめ

ここまで、キッチンカービジネスにおいて、収入や運転資金の相場について解説してきました。
キッチンカーの平均的な収入は、思ったより高いと感じた方も多いのではないでしょうか？
ここで見えてくるのは、しっかりと売上を確保できている事業者とそうでない事業者がいるという実態です。売上を上げるためには、さまざまな観点から対策を講じる必要があります。

現実的な数字を見て、自身の展開するキッチンカーが平均値まで到達できていないと感じている方は、ぜひ対策を講じて、売上アップを目指していきましょう。