はじめに

キッチンカーをこれから始めたいけど、十分な自己資金がないという方も多いのではないでしょうか？
実は自己資金がなくても、資金調達する方法があります！また、開業する際に使える助成金や補助金といった制度も。
ここでは、キッチンカー開業の資金調達の方法について解説していきます。資金調達の方法を知って、理想のキッチンカービジネスをスタートさせましょう！

１.キッチンカー開業に向けて資金調達する方法とは？

キッチンカー開業に向けて、資金調達する方法はいくつかあります。
それぞれどのような方法があるのかについて、解説していきます。

日本政策金融公庫を利用する

日本政策金融公庫は、キッチンカー開業の資金調達に有益な手段です。
公庫は、中小企業や個人事業主向けに低利で融資を行う機関です。具体的には、キッチンカー開業に必要な車両購入や設備投資などの費用を賄うために利用できます。
公庫の利点は、比較的低い金利や柔軟な返済条件であり、起業家にとって負担が軽減されます。
また、公庫は事業計画の提出や審査を通じて、適切な資金使途や事業計画の妥当性を確認します。ただし、融資を受けるには、一定の要件や条件を満たす必要があります。具体的な条件や手続きについては、公庫のウェブサイトや窓口で詳細を確認することが重要です。
日本政策金融公庫を利用することで、キッチンカー開業の資金調達に関する大きな支援を得ることができます。

信用保証付の融資を利用する

信用保証付の融資は、キッチンカー開業に向けた資金調達方法の一つです。
この方法では、金融機関が融資の際にリスクを分散するために、事業者に対して信用保証を提供します。具体的には、貸し倒れリスクを信用保証協会が負うため、特にまだ実績がない起業家は民間金融機関より融資を受けることができます。仮に返済ができなくなった場合、信用保証協会が金融機関へ返済し、債務者は信用保証協会に対して借りたお金を返済していく形になります。
この仕組みを利用すれば、キッチンカー開業者は通常よりも有利な条件で融資を受けることができます。信用保証付の融資を利用することで、返済能力や担保の不足などの問題に直面しても、資金調達が可能になります。
さらに、信用保証付の融資は、起業家のリスクを軽減し、新規事業の立ち上げを支援するため、地域振興や雇用創出にも貢献します。
しかし、信用保証付の融資を利用する際には、一定の手続きや条件を満たす必要があります。例えば、事業計画の提出や信用調査などが求められる場合があります。また、保証料や手数料など、追加の費用が発生する場合もありますので、注意が必要です。
信用保証付の融資を利用することで、キッチンカー開業の資金調達がスムーズに進むだけでなく、事業の安定性や成長性を高めることができます。最適な資金調達方法を選択するために、各金融機関や信用保証機関との相談や比較が重要です。

親族や友人・知人から借り入れる

親族や友人・知人からの借り入れも、キッチンカー開業に向けた資金調達の一つの手段です。この方法では、身近な人々から資金を借りることで、銀行や金融機関との複雑な手続きや利子の支払いを避けることができます。
親族や友人・知人からの借り入れは、通常の融資よりも柔軟な条件で行われることがあります。例えば、低い金利や返済期間の相談がしやすいといった利点があります。また、人間関係がありますので、返済についての細かい取り決めも比較的スムーズに行えることがあります。
ただし、親族や友人・知人からの借り入れには注意が必要です。お金の貸し借りは人間関係に影響を及ぼすことがありますので、借り手と貸し手の間で明確な合意と信頼関係の構築が不可欠です。また、借り手は返済能力をしっかりと確保し、約束通りに返済する責任があります。
借り入れの際には、契約書や返済計画を作成し、両者が納得した上で進めることが重要です。さらに、資金の使途や事業計画についても、十分な説明と合意を得ることが望ましいでしょう。
親族や友人・知人からの借り入れは、特に起業初期の資金調達に役立つ方法の一つですが、リスク管理と円滑な人間関係の維持には十分な配慮が必要です。

２.キッチンカー開業で使える助成金や補助金

キッチンカーを開業する際に使える助成金や補助金があります。代表的なものをそれぞれ紹介します。

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、キッチンカー開業者に利用可能な助成金の一つです。
この補助金は、新たな製品やサービスの開発を支援し、競争力を高めることを目的としています。キッチンカーの設備や機器の導入、改良、または新しい技術の導入に関連する費用をカバーすることができます。申請には一定の条件がありますが、製品やサービスの革新性や市場での競争力が重視されます。
補助金を受けることで、キッチンカーの開業費用の一部をカバーし、事業の成長と発展を促進することができます。

地域雇用開発助成金

地域雇用開発助成金は、地域の雇用促進を目的とした助成金の一つです。
助成される金額は50~800万円で、この助成金を利用することで、キッチンカー開業者は地域社会への貢献を図りながら、雇用の創出や地域経済の活性化に貢献することができます。
助成金の活用により、新規事業の立ち上げや雇用機会の拡大を支援することが期待されます。
申請には一定の条件や手続きが必要ですが、地域社会にポジティブな影響を与える計画や取り組みが重視されます。地域雇用開発助成金を活用することで、キッチンカーの開業費用の一部を補填し、地域の経済活動を促進することができます。

まとめ

ここまで、キッチンカー開業に向けて資金調達する方法や助成金や補助金について紹介しました。
自己資金だけで開業できるのが理想ですが、どうしてもまとまったお金がない場合、融資などを受けるという手段もあります。