はじめに

キッチンカー事業をこれから始めたいという人のなかには、調理師免許を取得しないとキッチンカーを開業できないのではと思っている人もなかにはいるのではないでしょうか？
実はキッチンカー事業を始める際には調理師免許は必要ありません。一方キッチンカー開業にあたって、営業許可を取得する必要があります。
ここでは、キッチンカー開業で調理師免許が不要な背景と、はじめるにあたっての営業許可にはどのようなステップを踏む必要があるのかについて解説していきます。
これからキッチンカー事業を始めたい人は、ぜひ最後までチェックしてみましょう！

１.キッチンカー事業には調理師免許は不要！

キッチンカー事業において、調理師免許は必要ないことが一般的です。提供する料理にかかわらず、取得しなくても開業OKとなっています。
キッチンカーの特徴は、移動しながら様々な場所で食事を提供できることです。この特性が、従来の飲食店と異なり、調理師免許の不要な理由となります。
キッチンカーは通常、ある程度の広さを持つ厨房で料理を仕上げ、それを顧客に提供します。キッチンカーでは調理師免許の有無を問われることはないと考えておいてよいでしょう。
ただし、キッチンカー事業を営むには営業許可が必要です。
地域によっては、保健衛生や安全規定に基づく許可が必要となります。営業許可を得るためには、地元の保健所や自治体の指導に従い、必要な書類や申請手続きを行うことが必要です。
これらのステップをクリアすることで、安心してキッチンカー事業を展開することができます。
簡単な手続きでキッチンカー事業を始めることができ、調理師免許が不要であるため、気軽に新しいビジネスに挑戦することが可能です。

２.キッチンカー開業にあたって必要な営業許可のステップとは？

キッチンカー開業にあたって、調理師免許は不要であると前述しましたが、キッチンカー開業には営業許可を取っていく必要があります。
ここでは、必要な資格や営業許可のステップについて紹介していきます。早速みていきましょう。

講習を受講して食品衛生責任者の資格を取る

キッチンカーを運営するには、営業許可が必要ですが、そのためには「食品衛生責任者」の資格が必須です。
最初のステップとして、関連する講習を受講し、食品衛生に関する知識を身につけます。この講習では、食材の取り扱いや衛生管理について学び、キッチンカー運営において顧客の安全を確保するための基本的なスキルを身につけます。
講習修了後、食品衛生責任者の資格を取得することができます。この資格は、キッチンカーが食品の取り扱いにおいて法令を守り、高い衛生基準を維持する責任を果たすためのものです。
キッチンカーの営業許可取得において、食品衛生責任者の資格は欠かせないステップであり、適切な知識とスキルを身につけることで、安心して事業を展開できる基盤を築くことができます。

キッチンカーを手配する

食品衛生責任者の資格を取得した後は、これから使用するキッチンカーの手配を勧めます。
実際にキッチンカーで営業許可をとるためには、保健所が実施を行っている検査で合格する必要があります。
仮に、キッチンカーを購入した後にルールに違反していると、無駄な費用がかかってしまうことに。そのため、キッチンカーを購入する前には、保健所であらかじめ確認することが大切になります。
保健所で確認した内容を、これから手配するキッチンカーに取り入れ、キッチンカーを製作してもらう会社へ発注を行います。
キッチンカーの製作会社は数多くあるので、しっかりと下調べをして予算とも相談しながら製作会社を決めるようにしましょう。

保健所の検査をパスして営業許可を取る

キッチンカーが納車され次第、車両を保健所に持ちこんで検査を受けます。
検査をパスするためには、キッチンカーの運営において法令を順守し、衛生管理に十分な配慮を払っていることが大切です。保健所の指導に従い、必要な対策を講じることで、検査に合格しやすくなります。
最短でキッチンカーの営業許可を取得したい場合は、発注してから納車されるまでに検査で必要となる書類をあらかじめ準備しておきましょう。
検査合格後は、営業許可の取得手続きに進むことができます。
保健所の検査をクリアすることは、地域社会において安全で信頼性のある食品提供を約束する一環となります。柔軟で協力的な態度で、地元の規定を遵守しつつ、スムーズな許可取得を目指しましょう。

まとめ

ここまでキッチンカー事業の運営で調理師免許が必要なのかについてと、営業許可を得るためのいくつかのステップについて紹介しました。
キッチンカーは無許可ではじめることができず、きちんとルールに沿って資格を取得したり、営業許可を得たりと必要なステップが存在することをご理解いただけたでしょうか。
キッチンカービジネスを成功させるためには、このような基本的な事前準備は怠ってはいけません。

しっかりと事前に準備し、開業前に営業許可を計画的に取れるようにしておきましょう！